フッ素は歯科医院で塗布するものと、お家でフッ素入りの歯磨き粉ジェルを使う2つの使用方法があります。

歯医者さんでフッ素を塗ってもらう事は知ってるんだけど、いつからやるんだろう?と思う方、悩まれている方、実は大変多いです❗️

私達、歯科医療従事者が皆行っているフッ素塗布、そしてそのお子さんたちもほとんどの人がフッ素塗布をして、家ではフッ素入りの歯磨き剤を使用しております。

フッ素塗布は多くの効果があり、生えたての初期の段階から虫歯予防に非常に有効なことから、ほぼみんなやっていることです🦷

今回はフッ素から得られる効果やその役割そしてフッ素入りの歯磨き粉の話まで話したいと思います。

①フッ素ってなんだろう?

フッ素は私たちの身近な自然界にある元素の1つでお茶やお魚など様々な食品に含まれる元素の一つです。

②歯医者さんでのフッ素は何歳から始めたらいいの?

歯が生えはじめてからフッ素塗布を行うのがよいとされております。(塗布間隔期間や使用方法を限定)

歯の萌出が認められる1歳前後から永久歯が生え揃う13歳から14歳くらいがよいとおもいます。

③歯磨き粉剤のフッ素濃度は気にした方がいいの?

2017年まで歯磨き剤に配合できるフッ化物は1000PPMとされておりましたがそれ以降1500PPMフッ素を配合する歯磨き剤も認可されました。その理由として1500PPMが国際基準となっているからです。

しかし6歳未満の子供には1000PPM以上のフッ素入り歯磨き粉の使用は控えることとなっております。

フッ素入りのペーストやジェルはぶくぶくうがいができる2歳前後からとの考え方が一般的です。うがいが出来ないお子様は、お水で湿らせた歯ブラシを使用しても良いですし、レノビーゴと言われる低濃度のフッ素スプレー(100PPM)を吹き付け、虫歯予防に用いることも可能です。

④歯磨き粉の量はどれぐらいなの?

年齢別の目安量

2歳までの低年齢児はうがいができない事が多く、写真のような商品です。

⑤フッ素入りの歯磨き粉の効果的な使い方

2分以上泡立つような歯磨きをする、そして一度洗口し、なるべくすすがない。

⑥まとめ

フッ素は虫歯予防効果に安全に使用がですることができる選択肢の一つだと思います。

現に20年前と今では虫歯の発生率は異なっており、フッ素普及によるものと考えてもおかしくありません。

ある一定の高濃度フッ素含有歯磨剤が販売されている今、積極的に使用し、また歯医者さんでもフッ素塗布してもらうことが生涯健康なお口を保つことの第一歩だと思います。

参考文献

1)日本小児歯科学会

新しいむし歯予防法(濃度の高いフッ化物配合薬用歯みがき剤の使用について)