洗口液は最近ドラックストアでよくみかけるようになりました。洗口液は虫歯や歯周病を予防するための液体製品です。
使った方がよいですか?とよくご質問をお受けします。しかし、ドラックストアには沢山の製品が出回りすぎて、どれを選んだら良いのかわからないとも良く聞きます。
歯科医療従事者でも、かなりの頻度で使用しているかと思います。
洗口液は忙しい方でも使いやすく、習慣化しやすいのが特徴かと思います。今回は洗口液の効能や使い方を書いていきたいと思います。
洗口液とは?
虫歯や歯周病を予防するための液体製品です。マウスウォッシュやデンタルリンスとも言われます。
洗口液は、洗口液と液体歯磨きの2つの種類に分かれます。
洗口液はすすぐだけ、液体歯磨きは、名前のとおり液体の歯磨き粉となりますので、すすいだ後にブラッシングが必要です。
見た目は一緒ですので、注意が必要です。
*アース製薬調べ。『洗口液に関するアンケート』に基づく。
洗口液の効果は?
歯周病学会の見解として
洗口液に含まれる成分には歯周病の原因となるプラークをある程度抑制する効果や歯周病の歯肉炎を抑制する効果があることが分かっている。⑴
歯周病にも一定の効果があり、インフルエンザなどのウイルス性の感染対策にも一定の効果があるとされております。
洗口液の主な種類
モンダミンやリステリンと言う名前を聞いたことはあるかと思います。
リステリンは最も歴史が深くイギリスのリスター博士によって外科用を消毒薬として開発されました。その後にアメリカに渡り1895年に歯科医向けに口腔内消毒薬として発売されました。135年の長い歴史を持ち、今現在では様々な基礎研究認証試験が行われ歯石沈着予防効果や歯肉炎予防効果などがわかっております。(Johnson&Johnsonより引用)
洗口液にはエタノールが入ってるものと入ってないものがあります。
日本人は比較的アレルギーの報告が多くエタノールが入っていないものが好まれる傾向にあります。
エタノールが入っていると口腔内が乾燥しやすかったり、副作用もとやかく言われますが、歯周病予防の観点からはエタノール含有の歴史の方が長い傾向にあります。
また欧米で主流のが、グルコン酸クロルヘキシジンでコンクールという商品名で見たことがあるかもしれません。効果が高く、ムシ歯・歯周病・口臭の原因となる細菌の繁殖を最大12時間抑制します。(weltec コンクール参照)
しかし、日本では過去に、アナフィラキシーショックと言うアレルギー反応が出たことがあり、低濃度で使用することが推奨されております。
洗口液の実感
洗口液の特徴に習慣化しやすいと言うことがあると思います。
なんでも習慣化しないことには結果を出すことができません。
歯周病予防や虫歯予防に対して有効なのは、歯ブラシによるブラッシングとフロスや歯間ブラシが有効であるのはご存知の通りです。
しかし、それを補っていくものとして洗口液は使用しやすく、習慣化しやすい印象があります。まずはお口に関心を持ってもらうためにも使用してみてはいかがでしょうか。
洗口液文献
- 日本歯周病学会誌の2016 年 58 巻 2 号 p. 86-90